わたしはオーストラリアに3年以上在住しておりオーストラリアで結婚、妊娠を経験しています。今回はオーストラリアで経験したわたしの妊活から妊娠にいたるまでの経験談をご紹介していきますのでご興味のある方はぜひ覗いてみてください。
プロフィール
本題に入る前にわたしの簡単なプロフィールをご紹介します。
・日本生まれ、日本育ちの29歳女性
・看護師として不妊治療領域で勤務した経験あり
・オーストラリアシドニー在住(約3年)
・2020年に日本人夫と入籍
・ビジネスビザにて滞在中
・保険は夫の会社が加入する保険に夫と一緒に加入。その他にプライベートでオーストラリアの『nib』保険に加入。
妊活スタート
わたしは2020年に結婚し夫と相談の上、2021年1月から妊活を開始しました。今まで妊娠を試みたことは一度もなかったので自然と妊娠できるかな?と軽い気持ちで妊活をスタートさせたわけですが、結論から話しますと、妊娠するまでに約10ヵ月の月日がかかりました。
妊活を開始させた時にはここまで時間がかかるとは夫婦共に想像していなかったので、数ヶ月経っても妊娠せず焦りを感じてしまいました。海外在住なので医療体制も日本とは大きく違いますし、そもそも全て英語でこなさないといけないし、日本では簡単なことも海外ってだけでかなり難しく感じてしまいます。
毎回生理が来るたびに、自分だけが妊娠できない体なのかもしれないとかなり落ち込みましたし、妊娠を望まない時には周期通りに来て欲しいと思う生理も妊娠を希望している時には生理が来ると本当に悲しくなりました。
しかし、数ヶ月妊娠しないなんてただのタイミングのずれや体調などもあるので1年様子を見てそれでも妊娠しないようであれば病院に行こうと決めていました。結局10ヶ月で妊娠したので病院を受診することはなかったのですが、妊娠にいたるまでにわたしがしたことをご紹介します。
多嚢胞性卵巣症候群について
わたしは妊活を開始する約2年前の定期検診の際に多嚢胞性卵巣かもしれないと医師から指摘されていました。2年前に受診したときには将来的な妊娠の希望はもちろんありましたが、その当時は希望していなかったのでわたしも医師も軽く流していました。
多嚢胞性卵巣とは簡単に説明すると、小さな袋(卵子の成長前)が卵巣内にとどまり卵子の成長を妨げ排卵ができなくなってしまう排卵障害のことを言います。超音波で確認すると、卵巣の中に小さな袋が溜まっていることが分かり多嚢胞性卵巣と診断されます。
上記のように多嚢胞性卵巣とはうまく排卵ができない病気なので不妊症の原因のひとつとも言われています。排卵障害が生じることで無月経や月経不順が生じることがありますが、わたしの場合は月経不順などの自覚症状はなくエコーで確認できた多嚢胞性卵巣だけでした。
多嚢胞性卵巣に加え無月経や月経不順が併発している場合には多嚢胞性卵巣症候群と言われます。
多嚢胞性卵巣症候群の診断基準は以下になります。
・月経異常(無月経や月経周期が39日以上) ・多嚢胞性卵巣(超音波所見)
・血中男性ホルモン値の上昇
*この3つの診断基準を満たすと多嚢胞性卵巣症候群と診断されます。
妊活を開始してもなかなか妊娠することができなかったので、もしかしたら2年前に医師から言われた多嚢胞性卵巣が原因なのかも!?と思うようになりました。しかしわたしの場合には生理周期がずれることは全くなかったのでとにかく1年は自力で頑張ってみようと思い次の手段に移ることにしました。
基礎体温測定
わたしはもともと月経不順がないのでルナルナの排卵予想日のタイミングに合わせていましたがなかなか妊娠することができずに半年が経過しました。本来の排卵日とルナルナの排卵予想日にズレがあるのかもしれないと思ったので、正確な排卵日を知るために基礎体温をつけることにしました。
基礎体温は英語で”Basal thermometer”と言います。オーストラリアで有名なPricelineという薬局で写真の基礎体温計を$20くらいで購入しました。
毎朝起床後に体を動かさずに舌下で体温を測定し、できれば毎日同じ時間帯に測らなければならないので意外と大変なんです。基礎体温を忘れて動いてしまうこともあるし、測定自体を忘れることもあったのでなかなか自分の排卵日を把握することができませんでした。
これは実際のわたしの基礎体温グラフになりますが、ガタガタだし抜けがあるしでどこが低温期でどこが高温期なのか全然わかりません。わたしの測り方が悪いのか、低温期高温期がグラフ通りバラバラなのかもわからず、結局成果は得られなかったので3ヶ月測定したもののその後は測定をやめてしまいました。
排卵検査薬
病院に行く前に自分でできることの最終手段として排卵検査薬を使ってみることにしました。排卵検査薬を使用することによってより正確な排卵日を把握することができるので基礎体温をつけるよりも正確さが増します。
排卵検査薬は写真のものを薬局で$70くらいで購入しました。
排卵検査薬の使用自体はいたって簡単、予測される排卵日の5日前から使用し始め、起床後すぐの尿をかけるだけです。尿をかけると数分で以下のような結果がでます。
○:排卵日からまだ遠い
ニコちゃんの点滅:そろそろ排卵日が来る
ニコちゃん:排卵日
この排卵検査薬を使用することで基礎体温よりも正確な排卵日を把握することができるのでタイミングが合わせやすくなります。わたしの場合は、ルナルナで確認していた排卵予想日よりも2〜3日遅れて排卵日が訪れていることが分かりました。今まで自分は生理周期約29日で毎月ずれることなく生理がきていたので、ルナルナの予想した排卵日を少しも疑うことはありませんでしたが、結果的には排卵日が予想とずれていました。もしかしたら、なかなか妊娠することができなかったのも排卵日を勘違いしていたからなのかもしれません。
この排卵検査薬を1周期使用して、妊活開始から約10ヶ月でやっと妊娠することができたので病院には行かずに済みました。妊活を開始してから自分が思い込んでいた排卵日に合わせていたので、この検査薬を使用したことによって正確な排卵日を知ることができて本当によかったと思います。なかなか妊娠ができない人の中にはわたしのような方もいると思いますし、そもそも生理不順で排卵日を把握しにく方もいると思います。そんな方はぜひこの排卵検査薬を一度使用してみるのもいいかもしれません。
まとめ
わたしは結果的に排卵検査薬を使用して妊活開始から10ヶ月後に妊娠することができましたが、妊娠しない間は毎月毎月生理が来ないように祈っていました。夫はわたしよりも子どもの希望がありましたし、自分だけが妊娠しにくいのかと落ち込む日もかなりありました。
病院に行くにもそもそも行きにくかったり、多額がかかるというイメージがあったりとハードルが高いと思います。しかし病院に行く前にわたしが試した基礎体温測定や排卵検査薬の使用など自分でできることもいくつかありますので妊娠についての正確な知識を得て自分でできることをまず試してみるのも妊娠への第一歩になるかもしれません。
さいごに
なかなか妊娠しない方がすべてわたしと同じケースではないと思いますが、中には自分が思っている排卵日と実際の排卵日がずれていることによってなかなか妊娠できていない方もいるかもしれません。自力で排卵日を知るためには基礎体温測定や排卵検査薬の使用の二つの方法があります。これはオーストラリアでも薬局に行くだけで手に入って簡単に検査できる方法ですので、オーストラリアに在住中かつ妊活、妊娠を感んが得ている方はぜひ参考にしてみてください。