【学生ビザの落とし穴】ビザ取り学校とは?|経験者が語るビザ取り学校のリアル

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みなさん学生ビザとはご存知ですか?わたしはオーストラリアでワーキングホリデー1年過ごした後に学生ビザに切り替えて滞在していました。ワーキングホリデーは1年間のみ滞在可能なビザですので、延長したい場合には別なビザに切り替える必要があります。

簡単に説明すると学生ビザは学校に通うことが条件のビザなので、学費や学校へ通う労力が必要になります。学生ビザについて考え始めるときっと聞くであろう『ビザ取り学校』という言葉。わたしはこの時初めてこの言葉を聞きましたが、最初はイメージもわかずただただエージェントに言われるがままでした。その結果、わたしはエージェントの話と現実との差に驚くばかりでした。エージェントが言う『簡単簡単』という言葉に騙されてはいけません。ここではわたし自身が知っておきたかったことを経験をもとにリアルに伝えていきますので、『ビザ取り学校』で学生ビザを考えている方は一読してみてください。

学生ビザとは?

学生ビザとは簡単に説明するとオーストラリアで指定された学校(語学学校や専門学校、大学など)に通うことを条件に取得できるビザのことです。つまり学校に通いたい分だけオーストラリアにも滞在できますし、逆に言えばオーストラリアに滞在したいだけ学校に通えばいいのです。

学生ビザ取得の条件としては6歳以上であること。ですので、この記事を読んでいるみなさんはきっと誰でもビザを申請することができます。ワーキングホリデーは取得する条件としては18歳〜30歳までと年齢制限がありますが、学生ビザは年齢制限の上限がないので社会人経験を十分に積んでからでも遅くはありません。

学生ビザとワーキングホリデービザの違い

学生ビザとワーキングホリデービザ、どちらを取得するべきか悩んでいる人も多いと思います。ビザによって様々な違いがありますので、どちらのビザが自分に合っているのか、以下の表をぜひ参考にしてみてください。

学生ビザワーキングホリデービザ
申請費用$628$495
年齢6歳以上18〜30歳
滞在期間学校就学期間中1年間
*2年目3年目も滞在したい方はセカンド、サードビザがあります。
就学期間3ヶ月以上17週間以内
就労制限1週間20時間以内制限なし
*同じ雇用主のもとでは最長6ヶ月以内
申請から発行までの期間2〜3ヶ月程度多くの場合12日以内に発行
最遅でも1ヶ月以内
申請場所オーストラリア国内外問わずオーストラリア国外
保険加入義務あり
*OSHC(Oversea Students
Health Cover)と呼ばれている
海外留学生保険に加入する必要あり。
なし

どんな人が学生ビザに向いている?
・学校に長く通いたい
・30歳を超えてしまっている
・過去に1度ワーキングホリデービザを取得したことがある

ワーキングホリデービザ取得を考えている方はこちらの記事をご覧ください。

学生ビザ取得の条件

学生ビザを取得するにはいくつかの条件がありますので以下で説明します。

項目条件
資金留学に必要な十分な資金がある。(明確な金額を申告する必要はありません。)
入学許可証学生ビザは自分が希望するオーストラリアが認定している学校から発行されます。
学生ビザを発行するためにはまず、学校からの入学許可証(COE)が必要になります。
健康状態日本国籍の方はこのために特に健康診断など受ける必要はありません。
保険加入OSHC(Oversea Students Health Cover)と呼ばれている海外留学生保険に加入する必要あり。
出席率コース期間中出席率80%以上を保つ。
成績平均の成績を保つ。(出された課題を期限内にクリアする)
申請時に必要な条件。それ以外は通学中に厳守する必要がある条件。

学生ビザは誰でも比較的に簡単に取得できるビザです。特に今はコロナ禍に学生が母国に帰ってしまって学生が少ない学校がキャンペーンを行っている場合もあるので要チェックです。また現在は日本人も少ないので外国人の友達がたくさんできるチャンスです。

学生ビザの実例

学生ビザの概要を知ってもどのビザにしたらいいか悩んでしまっている方へ学生ビザを取得している方の実例を紹介します。

20歳男性
20歳男性

まだ20歳と若いので、30歳になるまでの間にまたオーストラリアに来るためにワーホリビザを残しておきたい。英語ができないのでできるだけ長く語学学校に通いたい。

21歳女性
21歳女性

大学に在学中で就職のために英語資格が欲しい。そのために長く語学学校に通いたい。

28歳男性
28歳男性

オーストラリアでワーホリ1年を経験して、さらに滞在を延長したい。学校は行きたくないけど長く滞在するために学生ビザを取得したい。

30最女性
30最女性

ワーホリ期間中に出会ったオーストラリア在住の彼氏と一緒にいたい。年齢的に*セカンドビザも取得できないため、学生ビザを取得したい。

学生ビザを取得する人の理由はそれぞれですが多くは上記のように長期的に学校に通いたい方や年齢的にワーホリビザが取得不可能な方、滞在は延長したいが*セカンドビザは嫌な方です。

セカンドワーホリビザとは?
ワーホリ期間は1年間ですが、さらにオーストラリア滞在を希望する場合は1年目のワーホリ期間中に指定職種で3ヶ月間働く必要がある。指定職種とは農作物の収穫や畜産業など。都会から離れた田舎で働かなければいけない且つ力仕事であるためセカンドビザを選択肢しない人も多い。

わたしの場合はワーホリ期間中に出会った現・夫と一緒にいるために1年のワーホリ期間を終えて、学生ビザに切り替えました。セカンドビザに切り替える選択肢もありましたが、田舎での少し過酷な仕事をする根性はなかったので学生ビザを選択しました。しかし学校に行く理由は勉強ではなく滞在延長しかなかったので学費が安い、出席日数が少ない*ビザ取り学校に通うことを決めました。

ビザ取り学校とは?

ここでは先ほどからちょこちょこ出ていた『ビザ取り学校』について詳しく説明していこうと思います。ビザ取り学校とは簡単に説明すると、学校に通って勉強をすることがメインではなくただビザの取得(つまりオーストラリア滞在の延長)を目的として通う学校のことです。通常の学校とビザ取り学校の大きな違いは学費の安さと通学日数の少なさです。オーストラリアに長く滞在したい多くの方は、ビザのためだけなのでできるだけ安く、楽に通うことができるビザ取り学校を選択しています。ビザ取り学校と語学学校の違いについて以下表にまとめましたのでご参照ください。

ビザ取り学校と語学学校の比較

ビザ取り学校語学学校
コース・ビジネス
・ホスピタリティ
・ツーリズム など
・ジェネラルイングリッシュ
・アカデミックイングリッシュ(大学進学前
の準備コース)
・IELTS、Cambridgeコース
学費$120〜170/週$300〜500/週
通学日数2〜3回/週5回/週
課題学校によりますが週に1個課題あり
*課題提出しないとビザ取り消しの可能性あり
学校、コースによっては毎日課題あり

上記表にある通りまず学費が大きく違います。より長く滞在したい方はその分の学費が必要になりますよね。そう考えると語学学校の学費を払い続けることは結構大変です。その反面ビザ取り学校は学費が安いので現地で働きながら通うことが現実的に可能です。また、前述しましたが学生ビザは出席率80%以上保つことが必須条件ですので、語学学校のように平日毎日授業があると仕事しながら学校へ通うことが難しくなります。ビザ取り学校は週に2〜3回の授業なので語学学校と比べるとかなり楽ですし、語学学校より少しレベルの高い英語を学ぶことが可能になります。

ビザ取り学校のリアル

ここまで見てみるとビザ取り学校って楽そう!と思う方が多いと思います。
たしかに費用面、通学頻度を考えると表面上楽かもしれませんが、ビザ取り学校を選択する多くの方は勉強が目的ではないのでビジネス英語レベル程度での授業であることや自分に興味のないことを勉強しなくてはいけないことがストレスになり、いざ入学してみるとこんなはずじゃなかった…と思う方がたくさんいます。週数回の授業を適当に受ければいいだけなら簡単ですが、多くの人が大変だと思うのは『課題の提出』です。学校にもよりますが1週間分の課題を毎週提出もしくは1ヶ月にまとめて4週間分の課題を提出する方法などがあります。この課題は必ずクリアしないとビザが取り消されてしまう可能性があります。

さて、この課題ですがどのくらい大変か、経験者であるわたしがリアルをお伝えします。
なぜわたしがリアルを伝えたいかと言うと、実際にわたしが学生ビザについてエージェントに相談していた時に言われたのは『簡単』という言葉でした。その当時のわたしは学生ビザやビザ取り学校に知識がなかったのでエージェントの言葉を信じてビザ取り学校は『簡単』と思っていました。しかし、いざ入学してみると、せっかく学費を払って勉強するわけだし頑張ろうと意気込んで頑張っていたのも束の間…やはり興味のない分野の勉強や英語での授業、そして授業をちゃんと受けていないとできない多量の課題に打ちのめされました。簡単だと思ってしまっていたがゆえに、現実との大きなギャップがストレスになってしまいました。

たしかに実際に学校に行く時間は少ないものの、課題をやらなくてはいけないので自分の自由な時間は自分が思っていたよりも奪われてしまいました。課題の量もワード5ページ分くらいから12ページ+発表用のパワーポイントとなかなか多いんです。これが1週間分なので毎週毎週この量の課題をクリアしなくてはなりません。これに加えて、日本語でも面倒な課題を全て英語でしなくてはいけないので倍以上大変です。

しかしどの学校の先生もビザ取得のために来ていることを理解しているので、課題の答えを教えてくれたり、質問にも優しく答えてくれたりと協力的です。そのおかげで大変と感じた課題をクリアすることができました。

ここでわたしが伝えたいことは、決して『簡単』ではないということです。大変と想像して意外と簡単だったときにはラッキーと思えますが、わたしのように『簡単』と思い込んで実際大変だった時にはかなりがっかりしてしまいます。英語で受ける授業、英語でこなす課題は英語に慣れていないと大変と感じる方が多いので、わたしは意外と大変だったということをここで伝えたいです。エージェントは学校への入学手続きをサポートすることで学校からお金が入るので、基本的には簡単だと言って入学を勧めてきます。

オーストラリアに長く滞在するには学生ビザの選択も必要になってきます。学校を選ぶ際にエージェントのオススメに乗りすぎず、課題の大変さや先生の雰囲気などを質問して自分に合った学校を選択できるといいですね。

ここまでを読んでみて勉強より3ヶ月間の労働の方が向いていると言う場合にはぜひセカンドワーホリビザをオススメします。

さいごに

わたしが経験したビザ取り学校についてわたしの経験をもとにリアルな部分をまとめましたが、こんなわたしでもどうにか約1年半はどうにか通うことができました。学校の先生や周りの生徒にもサポートしながら頑張った経験は今となればいい経験になりました。オーストラリアは素敵な国ですし、長く滞在したくなる人がたくさんいます。ポジティブに考えれば学校に通うだけでオーストラリアに滞在できてしまうんです。

多少大変な思いはするかもしれませんが、その分オーストラリアという異国の地で楽しく過ごすことができます。まだまだオーストラリアに滞在したい方やワーホリビザの取得が不可能な方はぜひ、ビザ取り学校で学生ビザを取得して楽しいオーストラリアライフを過ごしましょう。

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